Passing Mark Martinson(1947-2023) カリフォルニアのロングビーチ出身で、1965年お隣のハンティントンビーチで開催された全米選手権(現USオープン)のチャンピオン、マーク・マーティンソンが、2023年11月10日永眠されました。
'60年代を通してマクギリバリー/フリーマンのサーフフィルム「フリー&イージー」などで、ヨーロッパやハワイの波を得意のパワーサーフィンで走り抜け、一躍スターサーファーの仲間入りを果たした名サーファー。一時サーフシーンから姿を消していましたが、'80年代に復活。盟友ロバート・オーガストのもとで名シェーパーとして晩年まで活躍しました。
実は本誌とも非常にゆかりのあるサーファーでした。’90年代末〜’00年代初頭に、僕と本誌ディレクターのジョージ・カックルとでプロデュースしたビデオシリーズ「ウィングナットのアート・オブ・ロングボーディング」において、主役のウィングナットのボードを削っていたのがマーク・マーティンソンでした。その関係で、コスタリカやハワイへの旅を通じて僕らとも親交を深め、TSJ日本版創刊の折に僕たちに声がかかったのも、少なからずそういった関係性が影響していたからに外ならないからです。 その悪戯っぽい笑顔とパワフルなフェードターンで僕たちを魅了し続けてくれたマーク。訃報に接しとても残念でなりません。僕たちはけっしてあなたのことを忘れません。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
ザ・サーファーズ・ジャーナル 日本版編集長
井澤 聡朗