13.1 / ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版

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カバーショット
オーストラリアの砂漠地帯で地球低軌道のごとく遊泳するショーン・マナーズ。フォトグラファーのジョシュ・タボーンはこう振り返る。

「あの砂漠に行くのが好きなんだ。寒くてワイルド。少し不気味で、男として成長できる場所だから。ショーンとは2017年にそこで出会った。彼のサーフィンは別格だ。最近行ったこのときの彼は狂っていたよ。なかでも写真のエアは半端じゃなかった。一日中、興奮が止まらなかった」

フィーチャーストーリー
今号のフィーチャーストーリーは、1960年代~’70年代初頭まで、カリフォルニアのサーファーたちが手を染めていたという、麻薬密輸犯罪の実態を暴いた実録クライムストーリー「スマグラーズ・ブルース」だ。

巧妙かつ大胆な細工が施されたサーフボードに「極上のブツ」を詰めこんで密輸する。気鋭ライターのシダー・ホッブスが、当時を知るさまざまなサーファーたちから得た赤裸々な証言をもとに、その驚くべき実態を暴き出す。中央アジアやヨーロッパ各地からカリフォルニアへと運びこまれた禁制品の数々。そんな強者どもの危ない足跡を浮き彫りにする怪作だ。

BOARD OF INFAMY
スマグラーズ・ブルース

文:シダー・ホッブス
訳:加藤 健次

サーフボードを使った密輸の黄金時代はアメリカの決定的な10年間と重なる。そこには、つかの間の輝きがあった。



コンテンツ1
DRAWING THROUGH A SPACE
普遍の流線

文:高橋 淳

ストリートの感性と腕に対する誇りを胸に、空間アートやファインアート、そしてプロダクツアートと幅広いフィールドで活躍するアーティスト、MHAK(マーク)。彼がこだわり抜くフィロソフィーに、弊誌副編集長、高橋 淳が迫る。


コンテンツ2
A FISH OF TURQUOISE WATER
ターコイズウォーターを駆けるフィッシュ

文:アレックス・ディックリード
訳:李リョウ

リョウデジタル技術を駆使してサーフィン界に新風を送りつづける、カリブ海出身のウィリアム・アリオッティ。非凡なグーフィーフッターが見つけたプロサーファーとしての新しい生き方。

コンテンツ3
THE SPACE COAST
スペースコースト

文:ダン・ライター
訳:近藤 晴彦

ケリー・スレーターを世に送り出したココアビーチを擁する、フロリダ州ブレーバードカウンティ。その孤立無援なサーフアイデンティティは、カリフォルニアと肩を並べるほど、アメリカのサーフシーンに大きな影響を与えつづけてきた。その真実の歴史をローカルサーファーのダン・ライターが真摯な筆致で甦らせる。

コンテンツ4
REFIND VELOCITY
磨かれたスピード

文:マイケル・グロス
写真:ワイアット・シーヴァーンズ
訳:加藤 健次

モーターサイクルエンジニア、ポール・ハザン。サーファーでもあるハザンがパーツひとつひとつから手づくりするそのカスタムマシンには、スピードと精巧な美しさを追究するアーティストの心が宿っている。

コンテンツ5
Portfolio:Corban Campbell

ポートフォリオ:コーバン・キャンベル
事故が生む予言

文:トニー・ジョン・アンドリュース
キャプション:コーバン・キャンベル
訳:黒﨑 久見子

写真家コーバン・キャンベルが数々の災難を経て手にした、傷だらけのリアリズム。

コンテンツ6

THE LIGHTS OF PLATFORM GAIL
プラットフォーム・ゲイルの灯り

文:スコット・トンプソン
訳:黒﨑 久見子

ちょっとした気の緩みからチャンネルアイランズ海峡で遭難を余儀なくされた男の壮絶なサバイバルストーリー。

上記のほかにも、日本が誇るトッププロサーファー大野修聖が元世界チャンピオンのトム・キャロルに行ったインタビュー「A JOURNEY TO ONENESS 瞑想と世界」や、本誌ファウンダー、スティーブ・ペズマンがみずからの青春時代の苦い思い出を綴った書き下ろしエッセイ「DANCING ABOUT ARCHITECTURE スイカと闘牛」など、本誌ならではのディープなサーフストーリーと美しい写真が満載です。ぜひお楽しみください!