7.1 / ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版

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MIMULUS
「ミムラス」
岡崎友子の、小さな身体に詰まった大きな想い。
文:山根佐枝
小川の水辺に咲くミムラスという黄色い花がある。腰くらいの高さの茎に3cmほどの花をつけ、群生する。雨が降り、水かさが増すと根こそぎ流されてしまうこの花は、それでもあえてその場所を好んで育つ。流され枯れてしまうかと思いきや、流れ着いた先でまた根を張り、花を咲かせる強さがある。「恐れを克服し、一歩を踏み出す勇気を思い出させてくれる」。ナチュラル・ヒーリングのレメディのひとつであるこの花のメッセージを伝えたとき、岡崎友子は目を細め、自らの内側に向かって静かに頷いたようだった。

Graceful and Perfumed Rage
「優雅で芳香な怒り」
10代の家出少女、パフォーマンスの先駆者、生涯サーフィン中毒、トレードマークの激しい気性で突進してきたリサ・アンダーセンのポジション。
文:チャズ・スミス
「電話帳でタクシーの番号を探して、ここからオーランドまで片道いくら?って訊いたのを覚えてる」。エビのセビーチェには手をつけないままリサ・アンダーセンは話していた。「ここから」というのはデイトナビーチ、詳しくはオーモンドビーチのことだ。カーペットバガーとして移住した北軍最後の将校が住んでいたフロリダ終端の街として知る者はいても、サーフィンにかんしてはまったく無名の街だ。繊細なコーンチップとともに赤みがかったソースが美味しそうなセビーチェはずっとそこにある。彼女はアル中の父と、その父に怯えていた母の家を飛びだし、鑑別所で16歳という多感な時期を2年間過ごした当時を思い出していた。

Neptune Alley
「ネプチューン・アレー」
ジョン・フォスターのラ・ホヤ・フォトグラフィー。
文:リチャード・ケンビン
どのサーフタウンにも、1970年代に台頭し、その時代を彩ってきた集団が存在する。カリフォルニア州ラ・ホヤにおいては、ジョン・フォスターとその仲間たちがそうだ。詳細を抜きにすればそんな場所はどこにでもあり、写真を通して当時を振り返ると、ツァイトガイスト(時代精神)に満ちあふれ、人を引き寄せる圧倒的な魅力をもつ固有の風土が浮かびあがる。

THE MATURATION OF CLOUD NINE
「クラウドナインの末路」
フィリピンの気まぐれな波は観光開発によって終焉を迎えるのだろうか?
文:マイク・チャンチウリ
かつてマイク・ボイヤムは、この長い海辺にある伝説の波へと静かに分け入った。冒険家からコカインの密売人に成り下がったことで名を知られたこの男は、悪い連中に報奨金をかけられ逃走していた。彼の人生はその時点で、すでに兄弟にGランドの場所を地図上にピンで示していたし、ドラッグの取引などで服役も経験していた。彼が追求していたものは3つあった。隠遁生活、霊的修行、そしてサーフィンだった。

Portfolio: Corey Wilson
ポートフォリオ:コーリー・ウィルソン
CASE STUDY
カリフォリニア出身のトップシューターによる15枚の近作。
コーリー・ウィルソンは、US『サーフィン』誌のスタッフやリップカールをベースに仕事をしているフォトグラファーだ。ここに並べられた彼のすばらしい作品のご堪能ください。